サステナブルファッションへ

Sustainable Fashion Goals

SFGs


持続可能なファッションの目標


PANECOが提案する『SFGs』は、服を作るときの働く人たちの権利を守ったり、服を買う時や捨てる時の行動を見直すことで、ファッション産業を持続可能な産業に変えることを目指そうというもの。世界中の人たちが一緒にがんばって、地球や人々に優しい方法でおしゃれをすることが大切だよね。 


「SDGs:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」と同時に、ファッション産業は「SFGs:Sustainable Fashion Goals(持続可能な ファッションの目標)」に取り組むことで、ファッション産業を持続可能な産業に変えることを目指す。 

人権 Human rights


01

低賃金労働をなくそう

先進国やアジア・アフリカ諸国など世界の2/3の国で所得格差が広がっている

途上国では、ちゃんとしたお給料をもらえない人とか、人権を無視して働かされている人が大勢いるんだよ。世界の人口 の約半分が1日2ドル以下の低賃金で働いてることがわかったんだって。

 出典:ユニセフ(国連児童基金)/国際労働機関(ILO) 


国連は、日本を含む先進国やアジア・アフリカ諸国など世界の3分の2の国で所得格差が広がり不平等が進行しているとする報告書を発表しました。世界の経済成長を支える開発途上国では労働内容に見合う賃金を受け取っていない人や、人権を無視した労働条件で働いている人が大勢おり、さまざまな問題が発生しています。国際労働機関(ILO)の調べでは、1日2ドル以下の低賃金で働いている人は世界人口の約半分に及ぶことがわかり ました。

02

子供の労働をなくそう

世界の子どもたちのほぼ10人に1人、約1億6,000万人が働いている 

児童労働は5〜17歳の子どもたちの権利を傷つけたり、元気 に育つのを妨げたりします。学校に行くこともできず将来にわ たって貧困が続いてしまったり…そして国の発展や社会の安 定にも悪影響を与えるんだ。 


出典:ユニセフ(国連児童基金)/国際労働機関(ILO) 


児童労働に従事している5〜17歳の子どもの数は、2020年時点で世界で 約1億6,000万人。世界の子どもの10人に1人近くに相当します。そのうち 約7,900万人が危険を伴う仕事に従事している。児童労働は子どもたちの 権利と健全な発達を侵害するだけでなく、世代を越えて貧困の連鎖を生 み、その国の経済発展や社会の安定に悪影響を及ぼします。また、子どもたちから教育の機会を奪う大きな要因の一つです。 

03

質の高い労働環境を提供しよう

質の高い労働環境を世界のすべての縫製工場に 

みんなが笑顔で気持ちよく働けるように、働く時間や休みの取 り方だけじゃなくて、気温や音やにおいなど、体に良くないものにも気をつけなきゃだよ。そうすると、安全面でも安心できるし、仕事も上手くいきます。だから環境整備は大切だよね! 

働きやすい環境のためには、就労時間や福利厚生、休暇の取りやすさほか にも、気温や騒音、臭いなど、健康を害さない環境づくりも意識しなければなりません。環境を整備することにで安全性も向上します。働く質と生産性 は比例し、企業のコストパフォーマンス向上につながると考えます。 

社会 Society


04

ファッションの不公正をなくそう

身近なファッションの裏で深刻な労働環境問題が起きている

 ファッションのサイクルが短くなって、低価格化して、大量の 服が作られてるんだ。その結果、服を作る国と買う国の間で 不公正が起きてるよ。いらなくなった服を出す国と受け入れ る国の間でも不公正があるんだ。これが大きな問題になっ てるんだって。


ファッションの短サイクル化や低価格化が加速し大量の服を生み出し消費されてきた結果、ファッションを消費する国と生産する国の不公平や、ファッ ションの廃棄物を排出する国と受け入れる国の不公平が大きな問題となっ ています。 

05

ジェンダー平等を実現しよう

ファッションのウィメンズとメンズのボーダレス化をジェンダー平等の象徴に

 自分らしい服を選ぶことって大切だよね。固定観念にとらわ れずに、より自由にファッションを楽しめるようにウィメンズと メンズの区別をなくそうよ!


 「男性はこうあるべきだ」「女性はこうあるべきだ」ではなく自分らしく輝く ことが大切だよ!ファッションのウィメンズとメンズの区別をなくしジェン ダー平等の象徴にしよう!

 ※固定概念は正式な日本語として存在せず、正しくは固定観念です。心の中にこり固まっていて、他人の意 見や周りの状況によって変化せず、行動を規定するような観念」という意味。自分のなかで凝り固まってい る考えやイメージが、固定観念です。 

経済 Economy 


06

適正価格で販売購入しよう

過度な低価格の背景には必ず負の側面があることを考えよう

ファッションが環境に与える影響や、途上国の人たちの労働条件が問題になっているんだ。だからフェアトレードファッショ ンを選ぶことが大切。適正な価格で取引されている服を選べ ば、みんなが公平になり、問題を解決するのに役立つよ。


ファション産業は環境負荷が極めて大きいといわれ、途上国の労働の問 題提起もされています。問題解決に向けて適正な価格で取引されたフェアトレードファッションを選ぶことが大切です。 

07

大量生産・大量消費・大量廃棄を見直そう

適量生産・適量消費・廃棄ゼロの産業構造に変えよう

たくさん作ってたくさん使うことで生活は豊かになりました。 だけど資源がなくなったり、自然が壊れたり、気候が変わってきてしまったよ。ゴミも大問題。こんなやり方はもう限界が 近づいてるよね。 


大量生産・大量消費により生活が豊かになった一方で、資源の枯渇、自然 環境の破壊や気候変動といった弊害を生み出しました。大量廃棄によるゴミ問題も深刻です。このような経済構造は限界を迎えつつあります。

08

自国で生産しよう

日本で売られているファッションの約98%が海外からの輸入品

国内のファッション市場はバブル期の2/3程度になってきて るのに、供給量はほぼ倍増しているんだ。服の値段は6割程 度に下がってしまい、安い人件費の海外工場で作られるようになって、国内で服を作る場所も出荷する量も減ってるよ。 

出典:経済産業省製造産業局生活製品課「繊維産業の課題と経済産業省の取組」


日本で売られているファッションの約98%が海外からの輸入品です。国 内のファッション市場規模はバブル期の2/3程度に減少する一方で供給 量はほぼ倍増しています。単価が6割前後に下落したため、人件費の安い 海外工場への生産へシフトしていきました。国内生産の減少にともない繊維事業所数と出荷金額は約1/4に減少しています。 

環境 Environment


09

よい製品を長く使おう

1年長く着ることで、日本全体として 4万t以上の廃棄量の削減につながる

3年後に着ているイメージが持てる自分らしい服を選ぼうよ。製品を作る会社は長く使えるものを考えて作ってほしいな。例えるなら着物のような存在のサスティナブルファッション!   

出典:環境省「sustainable fashion」


適切なケアをしたり、リペアするなどの工夫で1着の服を長く着ることができます。企業は長く着られることを前提としたものづくりをしよう。 

10

ファッションの循環経済を確立しよう

廃棄物を発生させないことを前提とした サーキュラーエコノミー(循環経済)

 サーキュラーエコノミーって、使い捨てじゃなくて再利用する ことで経済を回す仕組みのことだよ。廃棄物を大切な資源 に変えるから、環境にも優しい。だからゴミじゃなくて宝物な んだ!


いままで廃棄されてきたものを全て資源として活用していこうという仕組 みです。各国で環境への負荷を減らしながら経済活動を促進できるサー キュラーエコノミーへの移行を推進しています。 

11

他産業からの廃棄物の受け入れをやめよう

まずはファッションの廃棄ゼロのサーキューラーエコノミーから

ファッションのサーキュラーエコノミーはまだ確立されていないんだ。だから例えばペットボトルや海洋プラスチックゴミはファッションにしないで、またプラスチックにするべきなん だ。


現状ではファッション産業のサーキュラーエコノミーはまだ確立されてい ません。そえなのにペットボトルや海洋プラスチックゴミなどのファッション以外の廃棄物をリサイクルしてファッションにするとまたそれがファッショ ン廃棄物となり環境に負荷をかける要因となります。 

12

拡大生産者責任を実行しよう

Extended Producer Responsibility 

循環型社会への可能性がひろがる

製品を作る会社が使い終わった後のゴミや環境への影響に責任を持ち、ゴミ処理やリサイクルをちゃんと考えなきゃいけないってこと。そうすることで環境への負担が減らせ たり、ゴミを有効活用ができます。だから会社はより環境に優しい方法を考えるようになってくるんだよ。


製品の生産者が自社の製品のライフサイクル全体において、廃棄物や環境への影響を負う責任を持つことを意味します。つまり、製品の使用後 に発生する廃棄物や環境への悪影響に対して、製造業者が責任を負う 仕組みを指します。これにより、製造者は環境への負荷を減らすために、リサイクルや廃棄物の適切な処理など、持続可能な方法を採用するよう促されます。 

13

古着を海外に送るのをやめよう

善意の古着寄付がたどり着く先で繊維産業や環境を破壊している 

日本からたくさんの古着が海外に行ってるんだ。でもその古着が山のように積み上げられて、すごく安く売られてる。そのせいで繊維産業が衰えちゃうし、処理しきれないほどのたくさんの古着がそのまま捨てられちゃってるんだ。 


日本からは毎年24万トンの古着が輸出され、その多くは最終的にアフリカにたどりつく。その古着は山積みで安売りされ、処理しきれない大量の古着は埋め立て地へ。地元の繊維産業は衰退した。